開業のリアル③|名刺1枚から始まった、ゼロからのスタート

何回かにわたり、私自身の開業までの道のりをリアルに綴っています。
今回はいよいよ、独立して実際に事務所を立ち上げた最初の頃の話です。

私がしんこう会計事務所を開業したのは、2019年4月。
顧客はほぼゼロ。たった1人、1.5坪ほどの小さなシェアオフィスを借りてのスタートでした。

開業資金としては、日本政策金融公庫から600万円の融資を受けました。
実際にかかった費用は、LP(ランディングページ)作成、敷金、PCやプリンター、税務会計ソフト、セミナー参加などを含めておよそ150万円ほど
当時は集客面も含めていろいろと準備したのでお金を使いましたが、
正直もっと減らすこともできたと思っています。
「ミニマムで始めるなら、そこまで大きな金額は必要ない」
というのが今の実感です。

マーケティングについては、開業当初から
「ネット集客」にチャレンジしました。
自作のLPに毎月20万円をかけてリスティング広告を運用していました。
目的は、「自分が動かなくても顧客が来る仕組みを作ること」。
当時の自分には明確な専門領域がなかったこともあり、
「クラウド会計(マネーフォワード)に強い税理士」というブランディングを押し出すことにしました。

だからこそ、ターゲットは若手経営者やスタートアップ層
単価は低めでも、クラウド活用で効率化し、利益率を高めるモデルを志向していました。
(※今はまた方向性が変わっていますが…)

とはいえ、ネットだけに頼っていたわけではありません。
1年目は、リアルの営業活動も本気で取り組みました。
異業種交流会にも出まくり、
とにかく「クラウド会計が得意な税理士です!」と言いまくっていました。
1年間で600人以上と名刺交換したと思います。
その場で契約につながるように、
常にクロージング用の書類一式を持ち歩いていたのを覚えています。

営業スタイルとしては、「とにかく必死」そのものでした。
問い合わせが入ると、本当に嬉しかったです。
1件の問い合わせでも、舞い上がるような気持ちになっていました。
商談の際には、相手がどんな人なのかをSNSなどで事前に調べ
趣味や嗜好、話のネタになりそうなこと、
当日着ていく服装まで考えて準備していました。
もちろん、クロージングまでスムーズに進められるように、
必要な書類は常にバッグの中にセット済み。
こうして1件1件、丁寧にお客様との関係を築いていきました。

今振り返ると、あの時期に
マーケティングや営業に真剣に取り組んだ経験は、
本当に自分にとってかけがえのない財産になっています。
税理士としてどんなに知識やスキルがあっても、
「どう伝えるか」「どう届けるか」を知らなければ、
仕事にはつながらない。
事前に相手のことを知り、相手の立場になって考えて
綿密に準備をする。
その現実に、現場でぶつかりながら学ぶことができました。

次回は、営業の試行錯誤から見えた“自分のやり方”をお届けします。
地道な積み重ねからスタイルを確立していった過程をお伝えします。

読んでいただき、ありがとうございました!


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この記事を書いた人

新美 敬太のアバター 新美 敬太 代表税理士

「経営を楽しむ」という想いを大切に、日々経営者の皆さまと向き合っています。
税務・会計だけでなく、同じ目線で悩みや挑戦を共有しながら、一緒に考え、進んでいくことを大切にしています。
私自身も一人の経営者として、まだまだ成長の途中です。
だからこそ、うまくいくことも、迷う時間も、すべて含めて寄り添える存在でありたいと思っています。
経営の中にある楽しさや可能性を感じていただけるように。
これからも、皆さまと一緒に歩んでいきます。

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