開業のリアル①|税理士を目指した理由


こんにちは、しんこう会計事務所の代表・新美です。
少しずつ「開業の経緯」や「今に至るまで」の話を綴っていこうと思っています。
まず第1回は、なぜ私が税理士を目指したのか という話です。

正直に言えば、最初はとても単純な理由でした。
「かっこいい」「お金が好き」「お金持ちになれそう」——
そんなふうに思っていた自分がいたのを、今でも覚えています。
とはいえ、当時は「これになりたい」という明確な職業像が
あったわけではなく、
将来を考える中で「自分は経営者になりたい」という想いに
気づいたことが大きな転機でした。
経営者としてやっていくなら、お金や会計、税務の知識は絶対に必要。
その“お金の専門家”になって、経営に関わることができたら面白そうだ——
そう思ったのが、税理士という仕事に興味を持った最初のきっかけでした。

私の実家は自営業(額縁の工場)でしたが、
継ぐという選択肢は最初から考えていませんでした。
というのも、私が税理士を志す前に、家業は倒産していたんです。
その出来事も、「経営って厳しい。でもやってみたい」という
想いに火をつけたように思います。
この倒産は単に「事業が続かなかった」ではなく、
「経営者には、そばで支える存在が必要なんだ」と気づくきっかけでした。
今思えば、この出来事が自分の “人生のミッション”
定義したのだと思います。
「数字のプロとして経営者を支えたい」「同じ想いをする人を減らしたい」
そんな気持ちが、今の仕事やスタンスの根っこにあります。

勉強を始めた当初は、まだ社会経験も乏しくて、
「学校の勉強の延長線上」くらいの感覚でした。
とにかく「合格しなきゃ」という気持ちで、
ひたすら机に向かっていた時期です。
でも、すぐに結果が出る世界ではありません。
受験生活は分断を挟みながら延べ8年。成果が出ず、
「この業界、向いてないかもしれない」と諦めかけた時期もありました。

他業種に就職しようとしたこともあります。
でもその時、支えになったのは——
「家族を幸せにしたい」という想いと、
「経営に関わる仕事をしたい」という気持ちでした。
実は、一時は税理士資格の取得をあきらめて、
前職の会計事務所に“未資格”で就職したこともあります。
そのときは独立なんて考えていませんでした。
この業界で勤務しながら、誰かの役に立つ仕事をしていこう。
そう思っていた時期です。

でも今、こうして税理士として独立し、
お客様と経営の現場で向き合う日々を振り返ると、
やっぱりこの道を選んで良かったと心から思います。
どんな業種、どんな社会でも、お金のことは切り離せません。
そんな中で、税金や会計の知識を通じて誰かの意思決定を支えるというのは、本当にやりがいのある仕事です。

そして何より、資格や独立というのは「道のひとつ」にすぎません。
資格があってもなくても、勤務しながらでも、
経営者を支えたいという想いがあれば、
この仕事はいくらでも価値を発揮できる。
私自身、そう信じています。
そして、そんな事務所を同じ想いのメンバーと創り上げています。
“形よりも姿勢”。
それが、この仕事を続ける中で気づいた一番の学びです。

次回は、開業に至る前――
勤務時代に感じた違和感や、独立を意識するようになったきっかけについて書こうと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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