ワールドカップ2026、日本代表の初戦は
オランダと2-2の壮絶なドローでした。
世界との差が、確実に縮まっています。
この試合の後、元日本代表の本田圭佑さんが
YouTubeライブでこんなことを言っていました。
「世界と日本のサッカーの差が縮まった理由は、
これはもう一択。ネットの普及です」
「僕が子どもの頃は、
TSUTAYAでお金を払って借りないと、
トップのプレーに触れられなかった。
今の子どもたちは
1秒で最高のプレーに辿り着ける」
そして、こう続けました。
「要するにコモディティ化したんですよ、
サッカーが」
これを聞いて、すぐに思いました。
これは、AIとクラウド会計の話と
まったく同じ構造だと。
コモディティ化はサッカーだけの話ではない
そもそもコモディティ化とは、
かつて一部だけが持っていた優位性が、
競争の激化や技術の進化によって
誰でも手に届くようになることです。
スポーツで言えば、
バスケットボールもテニスも同じです。
NBAのプレーも、グランドスラムの試合も、
今や世界中どこでもリアルタイムで見られます。
かつては一部の国や選手だけが
持っていたアドバンテージが、
情報の民主化によって溶けていきました。
ビジネスでも同じことは起きてきました。
わかりやすい例がパソコンです。
かつては一部の企業しか持てなかった
高価な機器が、今では数万円で買えます。
スマートフォンも、クラウドサービスも、
同じ道をたどりました。
最初は「持てる者」だけのツールだったものが、
時間とともに当たり前になっていく。
これがコモディティ化です。
そして今、同じことが経営の領域で起きています。
かつて「財務分析」や「資金繰り管理」は、
大手企業の専門部署か、
顧問の専門家しか担えませんでした。
今はどうでしょうか。
マネーフォワード等を使えば、
月次の資金繰りが自動で見えるようになります。
AIに投げれば、財務データの
読み方を数分で教えてもらえます。
クラウド会計とAIの組み合わせで、
大手がやってきたことの多くが、
中小企業でも手が届くようになりました。
「追いつかれる立場」になったのは、大企業も同じ
本田圭佑さんはこう続けました。
「ブラジルや世界の強豪国は、
どんどん追いつかれる立場になる。
彼らが常にぶっち続けることは99.99999%ない。
彼らのたどり着く道は、
追いつかれ続ける道しかない」
これは企業にも当てはまります。
大手企業が強かった理由の一つは、
情報・ツール・人材の非対称性でした。
スポーツで言えば、かつての強豪国は
最新のトレーニング理論、
高度な映像分析システム、
優秀なコーチ陣を独占していました。
ビジネスも同じで、
大手だけが高いシステムを導入でき、
専門家を社内に抱えられた。
その非対称性が、長年の差をつくってきました。
でも今は、グローバル化の加速に加えて、
AIやITツールの発達が
その壁を溶かしつつあります。
かつては大手にしか使えなかった
分析ツールや業務自動化の仕組みが、
中小企業でも導入できる価格帯になってきました。
ツールが民主化された世界では、
使いこなす力こそが差になります。
ただし、ツールが平等になっても、差はなくならない
ここが本質だと思っています。
サッカーの映像が誰でも見られるようになっても、
日本が即ブラジルに勝てるわけではありません。
見る量が増えても、
練習しなければ技術はつきません。
AIとクラウド会計も同じです。
ツールが安くなっても、
使いこなす人と使わない人の差は、
むしろ広がり続けます。
差がつくのは3つの点だと感じています。
・問いの立て方
サッカーで言えば、映像を「なんとなく見る」のと
「相手の守備の弱点を分析しながら見る」のでは、
得られるものがまったく違います。
AIも同じで、何
を聞くかで答えの質が全然違います。
「売上が下がっています、どうすればいいですか」より、
「この3か月の粗利率の変化の原因を特定してください」
のほうが、はるかに使える回答が返ってきます。
・数字を読む習慣
映像がいくら手に入っても、
試合中にその判断を活かすのは選手自身です。
マネーフォワード等で
数字は見えるようになります。
でも、何が正常で何が異常かを判断するのは、
人間の目です。
データが自動で集まるようになったぶん、
経営者自身が数字を読む習慣を
持っているかどうかが、より大きな差になります。
・使い続けること
どんな選手も、練習を積み重ねて
はじめて技術が身につきます。
AIもクラウド会計も、
使い始めた最初の1か月より、
1年使い続けたほうが格段に使えるようになります。
道具は熟練します。
継続が差をつくります。
僕たちがやっていること
税理士法人しんこう会計では、
マネーフォワードを軸にした
会計サポートと、AIを活用した
経営数字の可視化を組み合わせています。
正直なところ、まだ完成形ではありません。
「もっとこう使えたら」と
感じる場面は今でもあります。
ただ、一つ確信していることがあります。
数字の見える化 × AIの活用は、
中小企業にとって今が最大のチャンスです。
大手に追いつく手段が、
ようやく手の届くところに来ました。
逆に言えば、使わない選択をした企業との差は、
これからの数年で一気に開く可能性があります。
今日一つだけやってみてほしいこと
難しい話は抜きにして、
今日一つだけ試してみてください。
自社の直近3か月の売上と粗利の数字を出して、
AIに投げてみる。
「この数字から読み取れることを教えてください」
それだけで構いません。
答えが正確かどうかより、
「こういう視点があるのか」
という気づきのほうが、最初は大事です。
ツールを使い始める最初の一歩は、
いつも小さくていい。
本田圭佑さんはこう締めくくりました。
「彼らには企業秘密がない。
全部オープンになっている」
AIもクラウド会計も、すでにオープンです。
あとは、使う側の話です。
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