最近、調べ物をするとき、
Google検索を開く前に、
ChatGPTなどのAIに直接聞くことが増えました。
「これって、どういう意味?」
「この場合、どう対応するのが正解?」
検索窓に打ち込むのではなく、
チャットに話しかける。
気づけば、そんな癖がついています。
これ、僕だけの話ではありません。
経営者の方と話していても、
「最近、ChatGPTに聞くようになった」
という声を、よく耳にするようになりました。
調べる時代から、聞く時代へ。
この変化は、思っている以上に速く進んでいます。
でも、本質は「検索がなくなる」ことではありません。
発信の意味そのものが、変わり始めていることです。
「探す」検索と「聞く」AI、その決定的な違い
検索とAIでは、
情報にたどり着くまでの体験が、まったく違います。
検索の場合、
いくつかのサイトを自分で見比べて、
どれが正しいか、自分で判断します。
AIの場合、
情報がすでに集約された「答え」として返ってきます。
ユーザーは、それを選ぶだけです。
この違いが意味すること。
それは、比較の土俵に上がれるかどうかが、
最初から決まってしまうということです。
検索なら、10位に表示されても、
クリックされるチャンスはあります。
でも、AIの回答に出てこなければ、
そもそも存在しないのと同じ扱いになります。
数字で見る、AI検索の急拡大
感覚だけの話ではありません。
数字にも、はっきり表れています。
こんなデータもあるようです。
検索行動の中でChatGPTを使う人の割合は、すでに約3割。
GoogleのAIモードも2割を超えていて、
10代に限ると3割を超える水準まで伸びているそうです。
さらに、直近の調査では、
ChatGPTのセッション数が、
Googleの4分の1に迫る規模まで
拡大しているというデータも見かけました。
もちろん、まだ過渡期であることも事実です。
別の調査では、生成AIを一度も使ったことがない人が
国内で3割を超えるというデータもあります。
それでも、方向性は明らかです。
「検索する」から「聞く」への移行は、
もう始まっています。
実は、僕らも「聞く側」に回っている
ここまでは、経営者や顧客が
「聞く側」に回る話をしてきました。
でも、これは相手だけの話ではありません。
僕自身、日々の業務の中で
AIに聞くことが、確実に増えています。
改正情報や統計データなど、
複数の情報源を突き合わせる作業を、
AIに一次整理してもらってから、
自分の目で最終確認する。
そんな使い方が増えました。
以前なら、検索して
複数のサイトを見比べていた作業が、
AIに聞くだけで、ある程度形になる。
そんな場面が増えました。
ここで気づいたことがあります。
AIの答えの中でも、
具体的な数字や事例を伴った情報ほど、
信頼して読んでいる自分がいるということです。
逆に、抽象的で誰にでも言えるような内容は、
読み流してしまいます。
これは、調べる側になって初めてわかった感覚です。
そして、この感覚は、
そのまま「発信する側」に立ったときの基準にもなります。
AIが答えの材料にするもの
自分が調べる側として重視している情報が、
実はAIが引用する情報とも重なっている。
これは、偶然ではありません。
AIは、何を根拠に答えを作っているのか。
答えはシンプルです。
ネット上に存在する情報です。
つまり、発信していない事務所は、
AIの回答の材料にすら、なりようがありません。
情報発信していない事務所は、
AIに聞かれても名前が出てこない。
存在しないのと同じ扱いになってしまいます。
逆に情報発信を続けている事務所は、
AIが参照する材料として、拾われる可能性があります。
比較の土俵に、ようやく乗ることができます。
さらに、いくつかの調査で共通して指摘されているのが、
一次情報や専門家の見解を含むコンテンツほど、
AIに引用されやすいという傾向です。
結論を先に書く。
よくある質問に、丁寧に答える。
事務所名や住所の表記を、あちこちでバラバラにしない。
こうした地味な積み重ねが、
AIに拾われるかどうかを分けています。
積み上げは、瞬間風速ではなく資産
SEOもそうでしたが、
一度バズって終わり、というものではありません。
AIに引用されやすくする工夫も同じです。
一時的な話題性より、
積み上げてきた情報の量と質がものを言います。
正直に言うと、
うちの事務所も、まだ手探りの部分があります。
発信は続けていますが、
AIにどう見られているかまで、
意識できているかというと、道半ばです。
それでも、発信を止めなければ、
デジタル上の資産は、少しずつ積み上がっていきます。
その資産が、いずれAIの回答の中で、
自分たちの言葉として拾われる日が来る。
そう考えると、今日の一本の発信にも、
意味が出てきます。
まずは、事務所名の表記を揃えるところから
難しいことをいきなり始める必要はありません。
まず一つ、確認してみてください。
ホームページ、SNS、Googleビジネスプロフィール。
事務所の名前や住所の表記が、
バラバラになっていないか。
これだけでも、AIが「同じ事務所」だと
認識しやすくなります。
小さな一歩ですが、
発信を資産に変えていく、確かな一歩目です。
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