「うちはホワイトだから大丈夫」
そう思っている方に、
今日は少し立ち止まって
考えてほしいことがあります。
ホワイトな職場と、ホワイトハラスメント。
この2つは、まったく別物です。
うちの事務所は先日、業界団体から
ホワイト事務所賞をいただきました。
全国2,000事務所の中から、
数事務所だけに贈られる賞です。
フレックス、在宅OK、服装自由、承認文化。
環境という意味では、
胸を張れる職場だと思っています。
でも、正直に言います。
承認だけで終わっていたら、
それはホワイトハラスメントになります。
ホワイトハラスメントとは何か
「ホワイトハラスメント」
という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
怒られない。詰められない。
ぬるくて居心地がいい。
でも、成長できない。
それがホワイトハラスメントです。
背景には、ここ数年の社会情勢があります。
2020年にパワハラ防止法が施行され、
職場のハラスメント規制は一気に強化されました。
管理職は「怒れない」「強く言えない」
という空気が広がりました。
Z世代・若手の意識変化も重なり、
「厳しい職場より優しい職場」
という流れは加速しています。
その結果、起きていること。
怒らない。指摘しない。ただ承認する。
そういう職場が増えました。
一見、働きやすそうです。
でも、辞めていく若手が
よく言う言葉があるそうです。
「ぬるかった」「何も変わらなかった」
「成長できなかった」。
近い概念に「ゆるブラック」があります。
残業はない。怒られない。
でも、やりがいもない。スキルも上がらない。
ホワイトハラスメントは、
その延長線上にある問題です。
ホワイト組織と、ホワイトハラスメントは別物
ここを混同すると、話がおかしくなります。
ホワイト組織とは、働く環境が整っていること。
フレックス、在宅、服装自由、
ハラスメントがない。
これは、整備すべき土台です。
ホワイトハラスメントとは、
成長機会が奪われること。
フィードバックがない。挑戦の機会がない。
ただ居させてもらっている状態。
「優しい」と「成長できる」は、別軸の話です。
環境が整っているかどうかと、
成長できるかどうかは、
まったく関係がないです。
むしろ、環境が整っているからこそ、
成長設計が問われます。
居心地がいいぶん、成長しなくても
「なんとなくいられる」状態になりやすい。
それがホワイトハラスメントを生む構造です。
うちの事務所の現実
うちはホワイト事務所賞を受賞しています。
でも、承認「だけ」の事務所ではない
と思っています。
代表である僕自身、
基本は批判せず承認することを意識しています。
怒らない。詰めない。頭ごなしに否定しない。
これは意図してつくってきた文化です。
ただ、承認だけで終わらせないことも、
同じくらい意識しています。
フィードバックは意図的に入れる。
「よかった」で終わらず、「次はどうする?」を足す。
承認→フィードバック→次のチャレンジ。
このセットで初めて、
ホワイト組織として機能すると
考えているからです。
開業から8年。毎年、
事務所は成長し続けています。
でもそれは、成長を強制した結果ではありません。
意欲の塊のように成長を求める、
そういう文化でもない。
自由な環境の中で、
メンバーが自分のペースで力をつけていった。
その積み重ねが、8年の成長になっています。
結果として、メンバーは入社後に
大きく成長しています。
人間的にも、専門家としても。
それが、ホワイトハラスメントとは
真逆であることの、一番の証拠だと思っています。
一方で、成長意欲がなく、
自ら去っていったメンバーもいました。
うちは自由です。
でも、成長できなければ
ついていけない事務所でもあります。
「優しいだけ」ではなく、「成長を前提とした自由」
それがうちのスタンスです。
設計として完成しているとは言いません。
でも、この方向性は
間違っていないと思っています。
承認とフィードバックをセットにする
ではどうすればいいか。
シンプルに言えば、
承認とフィードバックをセットにすることです。
承認だけで終わると、何が起きるか。
メンバーは嬉しい。
でも、次に何をすればいいかわからない。
承認は満足で終わり、
成長のスイッチが入りません。
セットにするとこうなります。
「よかった。あのとき〇〇したの、特によかった。
次、何か試してみたいことある?」
たったこれだけで、会話の質が変わります。
フィードバックは、責めることではありません。
「なんでそうしたの?」ではなく、
「何が難しかった?」「次どうする?」
という問いかけ。
この違いが、組織の動き方を変えます。
ここで、よく混同される「心理的安全性」
との違いも整理しておきます。
心理的安全性とは、発言できる環境のこと。
ホワイトハラスメントとは、
発言しなくてもいられる環境のこと。
前者はつくるべきものです。
後者は避けるべきものです。
小さな一言が、文化をつくる
難しいことは何もありません。
今日、一つだけやってみてください。
次にメンバーを承認するとき、一言足す。
「よかった。次、何かやってみたいことある?」
それだけでいい。
承認で終わらせず、
次のチャレンジへの扉を開ける。
ホワイトな職場と、ホワイトハラスメントの差は、
この小さな一言から生まれます。
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