週末の予定が、雨で流れる。
電車が止まって、打ち合わせに遅れる。
こんなとき、気持ちが一気に下がることは
誰にでもあると思います。
仕事でも同じです。
急な担当替え。
同僚が休んで、仕事が回ってくる。
上司からの指摘。
どれも、その瞬間はマイナスにしか見えません。
でも、どんな出来事にも
プラスとマイナスの両面があります。
今日は、その中で
プラスとして動くことの大切さについて書きます。
出来事そのものに、プラスもマイナスもない
同じ出来事でも、
受け取り方は人によってまったく違います。
雨で予定が流れて、一日落ち込む人もいる。
「じゃあ家でゆっくりしよう」
と切り替える人もいる。
出来事は同じです。
違うのは、その後の受け止め方と動き方です。
でも、本質は、
出来事ではなく、その後の動き方です。
事実そのものは中立です。
意味づけと次の一手は、自分で選べます。
仕事の場面で考えてみます。
慣れた担当を外れて、新しい仕事を任された。
慣れた仕事を手放すのは、たしかにマイナスです。
最初は時間もかかるし、不安もある。
一方で、新しいスキルや視点が身につきます。
前の仕事を外から見直すこともできる。
これも、同じ出来事の一面です。
どちらも事実です。
ただ、どちらを起点に動くかで、
半年後の自分はかなり変わってきます。
成長の過程は、上手くいかないことの方が多い
この考え方が、経営や組織で
特に大切だと思うのには理由があります。
事業も、組織も、個人も。
成長の過程は試行錯誤の連続です。
新しいことに挑めば、
上手くいかないことは必ず出てきます。
むしろ、上手くいかないことの方が多い。
うちの事務所でも、
新しい取り組みが最初から上手くいくことは
ほとんどありません。
やってみて、ズレに気づいて、直して、
またやってみる。
その繰り返しです。
これは、うちに限らず、
どの会社でも同じだと思います。
問題は、この「上手くいかないこと」を
一つひとつマイナスと捉えてしまうことです。
失敗が続くたびに
「やっぱりダメだった」と受け止める。
それが積み重なると、組織に
マイナス思考が蔓延していきます。
「やっても、どうせ上手くいかない」
「余計なことはしない方がいい」
そんな空気が生まれると、
挑戦は止まります。
挑戦が止まれば、成長も止まります。
逆に、上手くいかないことを
成長の途中経過として捉えられる組織は、
試行錯誤が止まりません。
失敗の数は多くても、
そのぶん前に進んでいきます。
否定から入ると、決断は後ろ向きになる
マイナス思考が一番表に出やすいのが、
新しい提案が出たときです。
「手間が増える」
「前にやって上手くいかなかった」
「今のやり方で回っている」
否定から入ると、こうした理由が次々に並びます。
そして最後に残るのは、
「だから、今のままでいこう」という結論。
これは、かなり後ろ向きな決断です。
旅行の行き先を決める場面に置き換えると、
わかりやすいかもしれません。
「あそこは混んでいるから」
「ここは遠いから」
「去年は雨だったから」
そうやって消去法で残った場所に行く旅行と、
「ここに行けば、あの景色が見られる」
「あの店で、あれが食べられる」
そう思って選んだ旅行。
行き先がたとえ同じでも、
出発するときの気持ちも、
現地での過ごし方も、まったく違うはずです。
仕事の判断も同じです。
「あれがダメだから、これにする」ではなく、
「これをすると、こんなメリットがある」から選ぶ。
デメリットを無視するわけではありません。
ただ、判断の起点をプラスに置く。
それだけで、決めたあとの動き方が変わります。
ドラッカーは、成果をあげる人は
問題よりも機会に目を向ける、
という趣旨のことを言っています。
問題を無視するのではなく、
問題の中にある機会を探す。
成長する組織に共通する姿勢だと思います。
ポジティブ思考とは違う
ここで誤解してほしくないのは、
「何でも前向きに考えよう」
という話ではないことです。
マイナスを見ないふりをするのは、
ただの思考停止です。
マイナスは、きちんと認める。
「しんどい」「困った」と口に出すことも、
大事だと思っています。
無理に明るく振る舞う必要はありません。
そのうえで、次の一手を決める。
「なんとかなる」は楽観です。
「こう動く」は行動です。
プラスとして動くために、
僕が意識しているのは、二つの問いです。
「この出来事で、何ができるようになるか」
「このマイナスを、何のきっかけにできるか」
この問いを立てるだけで、
目線が過去から未来に向きます。
とはいえ、僕自身も
その場ですぐ切り替えられるわけではありません。
上手くいかないことがあれば落ち込むし、
正直そんなことの連続です。
それでも、翌朝には
「じゃあ、次どうするか」に戻ってくる。
その戻り方を、少しずつ
速くしていきたいと思っています。
上手くいかなかったことに「次の一手」をつける
最近、上手くいかなかったことを
一つ思い出してみてください。
仕事でも、家庭でも、小さなことでも構いません。
そして、
「次にどう動くか」を一言で決める。
それだけです。
マイナスの出来事は、なくなりません。
でも、それに次の一手がついた瞬間、
その出来事は前に進むための材料に変わります。
成長の過程は、上手くいかないことだらけです。
だからこそ、プラスとして動く。
その積み重ねが、個人も組織も
強くしていくのだと思います。
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