環境を客観視できる人が、結局強い

「うちの会社、ぬるいんですよね」
「もっと厳しい環境で成長したい」 そう言って、
転職していく人の話をよく耳にします。
でも、その人が次の環境でも、
また同じことを言っているという話も、
よく聞きます。
これはどの会社にも、どの業界にもある話です。
原因を環境のせいにする前に、
自分が環境をどう見ているかを問う必要がある。
本質は「環境の良し悪し」ではなく、
環境を客観視できるかどうかだと思っています。

人は、自分のいる環境を正しく見られない

魚は、自分が水の中にいることに
気づかないと言います。
人も同じです。
毎日同じ場所にいると、当たり前が、
本当に当たり前になっていく。
いい環境にいる人ほど、その価値に気づかない。
厳しい環境にいる人ほど、その学びに気づかない。
これは能力の問題ではありません。
人間の構造的な問題です。
だからこそ、意識して見ようとしない限り、
自分の環境は正しく見えない。
ここがスタート地点です。

甘える思考は、良い部分を見えなくする

環境に甘える思考のクセがある人は、
環境の良い部分を客観視できなくなります。
逆に、悪い部分ばかりを探して、
マイナスな発言が増えていく。
フレックスがある会社にいながら
「でも〇〇が足りない」
在宅できる会社にいながら
「コミュニケーションが取りにくい」
相談しやすい上司がいるのに
「厳しさが足りない」
良い部分を「当たり前」と処理し、
悪い部分を「問題」として大きく扱う。

これが、甘える思考の正体です。
もちろん、悪い部分の改善は必要です。
でも、万人にとって完璧な環境は、
絶対につくれません。
だからこそ、
良い部分をしっかり活用して伸ばすほうが、
本人にとっても組織にとっても大事
だと考えています。
環境を「当たり前」と感じた瞬間に、
そこから得られるものは、急に減っていきます。

客観視できる人は、環境を「活用」している

同じ環境にいても、甘える思考の人と、
活用する思考の人がいます。
活用する人は、 与えられているもの、
時間、人、情報、裁量を棚卸しします。
「この環境を、どう使えば自分の成長につながるか」
そう考える視点があります。
他社や他業界と比較する習慣もある。
だから、自分の立っている場所の価値が見える。
環境を不満の対象ではなく、
活用の対象として見ている。
ここに、決定的な差があります。

うちの事務所も、環境は整えてきた

うちの事務所も、働き方の環境は整えてきました。
フレックス、在宅勤務、服装自由等々。
こうした制度は、
中小企業が大企業に勝てる土俵として、
最も簡単な部分だと思っています。
給与も、人数が少ない中小だからこそ、
バランスを気にせず
柔軟に上げていける強みがあります。
大企業のように、全体のバランスを
取りながら制度を動かす必要性は低い。

臨機応変に、スピード感を持てるのは、
中小の大きな武器です。
ただ、整えた環境は時間とともに
「当たり前」になり、
良さが少しずつ薄れていきます。
だからこそ、整えるだけでなく、
社内で価値を再認識してもらう
仕掛けが必要になる。
ここは、うちもまだ試行錯誤の途中です。

自分自身も、環境に甘えている

これは正直、僕自身にも当てはまります。
うちのスタッフは本当に優秀で、ありがたい。
でも、ハッと気づくと、
そこに甘えてしまっている自分がいる。
優秀な人たちが回してくれているから、
自分が本来やるべきことを、
後回しにしてしまう瞬間がある。
だから、意識してやっていることが二つあります。
一つは、自社を客観視するために、
セミナーに出たり、いろんな人に会って、
他社を見る・知る機会を増やすこと。
外を見ないと、
自社の良いところも課題も、見えなくなる。
もう一つは、自分にしかできないことの
ToDoを定期的に見直し、
スタッフが得意なことは、
しっかり振っていくこと。

ここで大事にしているのは、
「甘えて振る」のではなく、
組織が強くなるために振る
という思考です。
自分が抱え込むより、得意な人に任せたほうが、
組織全体のアウトプットは上がる。
自分はその分、
自分にしかできないことに集中する。
環境に甘えないためには、 見方と動き方を、
自分で設計する必要があります。

客観視できる人が、結局優位に立つ

同じ環境にいても、
得ているものはまったく違います。
5年後、10年後に差がつくのは、
能力の差ではなく、この「見る力」の差です
環境を変えなくても、見方を変えるだけで、
吸収量はまったく変わってきます。
逆に、この力がないまま転職しても、独立しても、
また同じ場所に戻ってしまう。
環境を客観視できる人は、 どこに行っても、
その場所から最大限を引き出せる。
これが、長期で見たときの優位性になります。

今日できること

難しいことは何もありません。
今日、一つだけやってみてください。
自分の今の環境を、紙に書き出してみる。
「他の会社にはないもの」
「他の人がうらやむもの」
を3つ挙げる。
それを今、自分は十分に使い切っているか。
使い切れていないなら、 そこが
自分の優位性を築くチャンスです。
環境を整えるより、まず、環境を見る。
これが、長く強い人をつくる
第一歩だと思っています。


YouTube「にいみ税理士のお悩み相談室

YouTube / にいみ税理士のお悩み相談室

日々の会計・税務・経営支援の現場でよくあるお悩みを解決!
さらに、節税のポイント、資金繰り、事業計画のヒントなどをわかりやすく解説しています。
気になる方は、ぜひチャンネル登録もよろしくお願いします!

よかったらシェアお願いします
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

新美 敬太のアバター 新美 敬太 代表税理士

「経営を楽しむ」という想いを大切に、日々経営者の皆さまと向き合っています。
税務・会計だけでなく、同じ目線で悩みや挑戦を共有しながら、一緒に考え、進んでいくことを大切にしています。
私自身も一人の経営者として、まだまだ成長の途中です。
だからこそ、うまくいくことも、迷う時間も、すべて含めて寄り添える存在でありたいと思っています。
経営の中にある楽しさや可能性を感じていただけるように。
これからも、皆さまと一緒に歩んでいきます。

目次