
こんにちは、しんこう会計事務所の新美です。
今回は、開業当初に経験した、
「初めての採用」について書いていきます。
実は私は、開業のタイミングで既に「雇用する」という意思決定をしていました。
事業計画の段階から、人を採用して拡大していくという戦略を描いていたからです。
そのために、日本政策金融公庫から600万円の融資も受けてスタート。
(このあたりは「開業のリアル③」で詳しく書いています)
開業3か月目、やや規模感のある企業と契約を結べたことがひとつのきっかけに。
このまま業務が増えたら、自分ひとりではすぐに限界がくる。
そう確信し、小さなセミナーで出会った業界経験者の方を、最初のスタッフとして迎えることにしました。
実はこの「雇用」そのものも、私にとっては重要なテーマでした。
経営者にアドバイスする立場である以上、自分自身が融資を受け、雇用を経験していることは、説得力にも成長にもつながると考えていたからです。
今となっては、早期に雇用を決断し、
仲間と一緒に試行錯誤したことは、
とても大きなプラスの経験になったと感じています。
初めての採用。
正直、当時は「何が不安か」すら分からない状態でした。
不安すらも分からないまま、ただ必死でした。
雇用も、教育も、任せることもすべてが初めて。
それでも、目の前の業務をどうにか回すために、
私は営業に集中し、実務はスタッフに託しました。
もちろんマニュアルも、ルールも、仕組みもない。
そんな状態で丸投げに近い形になってしまい、
非常に苦労をかけてしまったと思います。
印象的だったのは、私が営業で不在がちだったこともあり、スタッフが実務面で迷っていても聞けない空気があったこと。
その状況に早く気づき、「事務所の型」を作らなければ、と強く感じました。
最初に雇用した方は、1年で退職。
次に雇った方も、3か月で離職となりました。
「雇う」という決断の重さに気づきました。
当時の私は、事務所の未来や理想像ばかりを語り、「雇う責任」「人の人生を背負う覚悟」ができていなかったと反省しています。
退職されたときはただただショックで、焦りも大きかったですが、何より「これは自分の責任だ」と痛感しました。
そこから私は、採用することの意味を深く考えるようになりました。
「自分の家族だけでなく、スタッフやその家族の人生も背負うんだ」と。
この想いは、今でもずっと大切にしている信念のひとつです。
1人目の採用で重視していたことは、
「業界経験があること」「ITリテラシーがあること」「一緒に未来を創れる人かどうか」を重視していました。
未経験からの育成は、当時の体制では難しいと感じていたためです。
実際、私が営業、スタッフが実務という分担体制は、最初こそ合理的に思えましたが、実際には大変でした。
私が現場に不在がちだと、スタッフが孤立感を覚えてしまい、フォロー体制が追いつかない。
この体験を通じて、「ただ任せるのではなく、任せるための準備が必要」という気づきがありました。
そしてもう一つ、
私の中で決定的な意識の変化がありました。
「自身の家族や生活も大切。
でも、雇用したスタッフとその家族の人生も、
命を懸けて守らなければならない。」
そう、強く心に誓ったのです。
今でこそスタッフも増えましたが、
当時は「とにかく目の前の業務をどう回すか」しか考えられませんでした。
でも、あの時期があったからこそ、
雇用への覚悟も、経営者としての責任感も強くなったと実感しています。
雇用するというこの強い覚悟ができたからこそ、
今があります。
スタッフの働く環境、やりがい、収入、自由度、人としての成長、プライベートの充実まで含めて、
「ここで働いてよかった」と心から思ってもらえるような場所にしていきたいと思っています。
次回予告
次回はいよいよ連載の最終回。
しんこう会計事務所が今、
どんな場所になっているのか。
そして、これからどこへ向かっていくのか。
未来へのビジョンをお届けします。
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