トップが暇で寂しい組織が一番強い。「指導」より「環境」を整える話

こんにちは、しんこう会計事務所の新美です。

教育や組織づくりについて考えていると、
子どもの勉強を見ているときも、
仕事でスタッフと関わっているときも、
結局、同じところに行き着くなと感じます。

それは、

  • 指導しすぎないこと。
  • コンディションを整えること。
  • その結果として、自主性が育つこと。

この3つは並列というより、
「指導しないために環境を整え、その結果として自主性が育つ」
そんな関係に近いと思っています。

指導すると、その場はうまくいきます

例えば、子どもの勉強です。
「この問題集の、この問題を解こう」と言えば、
子どもはちゃんとやります。
分からなければ聞いてきますし、
親としては「進んでいるな」「やっているな」と安心もします。
ただ、よく見ていると、やっているのは「勉強」というより
「課題をこなすこと」になっていると感じることがあります。
課題を終わらせることが目的になり、自分から調べることはしない。
分からなければ聞けばいい、という思考が自然と身についていく。
その結果、学問として一番大事な
考える力」や「探す力」が身につきにくくなってしまいます。

仕事でも同じことが起きます

これは仕事でも、まったく同じです。
仕事を細かく与えれば、その仕事はきちんと終わります。
でも、その仕事が終わると、
次を求めてくる。
指示がないと動けない。
目的が「終わらせること」になる。
そうなると、顧客の立場で考えることは減り、
組織として、付加価値は生まれにくくなります。
指導すると、その場は楽です。
進んでいるようにも見えます。
ただ、それは成長ではなく「依存」を生んでいるだけ、
というケースも少なくありません。

教える代わりに大切にしていること

では、指導しないのが正解かというと、
もちろんそういう話ではありません。
私が一番大事だと思っているのは、
コンディションを整えることです。
ここで言うコンディションは、
精神論ではなく、かなり具体的な話です。

環境。
時間。
余白。

うちの事務所では、フレックスで在宅もOKにしています。
自由度は高いですが、その分、自主管理が求められます。
PCや機器はできるだけ良いものを用意し、
事務所も、できるだけ働きやすい環境に保つようにしています。

環境への投資は無駄ではありません

こうした取り組みは、「売上を生まない固定費は無駄だ」
と言われることもあります。
確かに、一理はあると思います。
ただ、コンディションが悪い状態で、
良いパフォーマンスが出ることはありません。
これはスポーツと同じで、環境や状態が悪ければ、
実力があっても発揮できないからです。
だからこそ、僕は環境づくりには、
ある程度コストをかけています。

自主性は放置ではありません

ただし、環境を整えたからといって、
「あとは好きにしていい」という話でもありません。
方向性を共有しないまま自由だけを与えると、
それは「自由」ではなく、ただの無秩序になってしまいます。

  • どこを目指しているのか
  • 何がゴールなのか
  • MVVCは何か

こうした前提が共有されて、はじめて「任せる」が成立します。
自主性は、放置とは違います。

任せるには、トップの我慢が必要です

正直に言うと、これは今でもかなり葛藤があります。
「分からない」という話を聞くと、
つい、すぐ教えてあげたくなります。
でも、そこは意識して我慢しています。

  • 他の人に聞いてみる
  • 自分で調べてみる
  • 話し合って解決してみる

こうした積み重ねが、少しずつカルチャーになってくると、
組織は確実に強くなっていきます。
ここで誤解してほしくないのは、
「聞くな」という話ではない、ということです。
構成員とトップが会話しない方がいい、
という意味でもありません。

ただ、何でもかんでもトップに聞くことが
前提になっている組織は強くなれない、という話です。
トップは、何でも答える存在ではなく、
ここぞというときに相談される存在であるべきだと思っています。
それは、”偉くなれ”という意味ではありません。
トップが前に出すぎないからこそ、
構成員が考え、動くようになります。

全員が4番バッターである必要はありません

私が目指しているのは、自走する組織です。
全員がすべての分野で優秀である必要はありません。

税務が得意な人。
財務が得意な人。
ITが得意な人。
事務処理が得意な人。
細かいところに気づいてくれる人。

それぞれが役割を持ち、
得意分野で力を発揮すればいい。

そうなってくると、トップに相談が来なくなります。
正直、少し寂しいです(笑)
でも、トップが暇な組織は、
ちゃんと自走している組織だと思っています。

まとめ

教育や組織づくりで一番大切なのは、
構成員が力を発揮できる環境をつくることです。
指導しすぎず、コンディションを整え、
方向性を共有したうえで任せる。
トップが頑張りすぎない組織のほうが、
結果的に一番強い。
最近、そんなことをよく考えています。

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