人を育てるって、「信じる」と「待つ」の間で揺れる

経営者は、もともとみんなせっかち

経営者になる前の私は、とにかくせっかちでした。
スタッフや後輩に対しても、
つい「あれして」「これして」と指示してしまう。

でも正直、経営者はみんな、
少なからずせっかちなんだと思います。
経営はスピード感が命だし、
決断しなければ誰も動かない。
だから「早く」「正確に」「ミスなく」――
ついそう求めてしまう。
でも、あるとき気づきました。

「育てる」ことと「教える」ことは、必ずしも同じではない

本当に人が成長するときは、
誰かに言われたから動くのではなく、
自分の中で
“感じて”“考えて”“動いた”ときなんですよね。
それに気づいてからは、
「どう伝えるか」よりも
「どう感じてもらう環境をつくるか」を
意識するようになりました。

「信じる」とは、相手を受け入れること

私にとって「信じる」とは、
まず相手を受け入れることです。
こちらのやり方に合わせさせるのではなく、
その人なりの考え方や強みを尊重する。

信じて任せた結果、自分では思いつかないような
アイデアをもらえたり、
自分ではできないことを
実現してくれたりすることが何度もありました。

一方で、信じすぎて失敗したこともあります。
「何も言わずに任せよう」と思って放っておいたら、
相手から「何も教えてくれない」と不満が出たり、
指示待ちの状態が長く続いてしまったり。
信じるというのは、放任とは違う
この線引きが、難しくもあり
大切なところだと感じています。

「待つ」ことは、自分との闘い

「待つ」ことも、簡単ではありません。
「自分ならもっと早くできるのに」と
思う瞬間もあるし、
「今やらないと間に合わない」と焦ることもある。
でも、少し時間を置いてみると、
相手の状況が見えてくることが多いんです。

「なんですぐやらないの?」と思っていたけど、
実は別の仕事に追われていたり、
見えない準備をしていたりすることもある。
期限があるなら、それを明確に伝える。
それ以外のことは、こちらの都合で急かさない
そう意識するようになってから、
チームの雰囲気はずいぶん変わりました。

葛藤ではなく、覚悟

正直、今はあまり葛藤することはありません。
「気になる」ときは、
たいてい 自分の方に問題がある と感じています。

焦っているのは自分。
相手を信じきれていないのも自分。
だからこそ、「信じる」と「待つ」の間に必要なのは、
相手ではなく、自分を律する覚悟
だと思っています。

一緒に働くなら、「信じて待てる人」と

最後に伝えたいのは、
「信じる」「待つ」ができる人と
一緒に働くことの大切さです。

結局、能動的に動ける人ほど成長します。
受け身の人よりも、能動的な人の方が
自分の力を最大限に発揮できる。

だから私は、
信じたり待ったりできない人とは仕事をしない。
採用もしない。
それくらい、「信じる」と「待つ」は、
人を育てるうえでの土台だと思っています。

人を育てるとは、自分を育てること

「人を育てる」とは、
相手を変えることではなく、
自分の“待つ力”を育てることかもしれません。

【写真】
また東京出張行ってきました。
帰りの東京駅がきれいだったので!

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