自分が動かない勇気が、組織を強くします

こんにちは、しんこう会計事務所の新美です。

自分がやるのは、簡単です。
気合でも仕組みでも、最悪、腕力で押し切れる。
でも、スタッフや子どもに「動いてもらう」のは別物です。
思った通りにはいかない。ここが、とても難しい。
そして、ここを避けると、結局は大きな成果にはつながりません。
自分が動けるのは当たり前。
でもそれだけだと一人馬力で、当然、限界がある。
組織になってくれば、その限界はもっと露骨に出ます。

自分のことは動かせる。でも、それは当たり前

自分のタスクは、自分が決めて、自分がやる。
だから、スピードも出るし、結果も出しやすいです。
優先順位も自分で決められますし、最悪あとで巻き返せます。
だから「自分でやれば早い」が成立してしまいます。
ただ、ここに落とし穴があります。
自分が動けば動くほど、組織は「その人依存」になります。
成果が出ているようで、実は組織の力が積み上がりにくくなります

人は、正しさでは動かない。だからこそ学ぶ

子育てでも同じですよね。
「ゲームやめろ」
「宿題やれ」
言ってることは正しい。たぶん。
でも、子どもは動かない。
ここで痛感するのは、
正しさは行動の理由にならないってことです。
人には優先順位があって、感情がある。
大人の世界でも同じです。
正論を投げても、人は変わりません。
僕も親として、何が正解か分かりません。
人生で初めての親体験をしていて、毎日が試行錯誤です。
でも、ときどき思うんですよね。
「これ、子どものためって言いながら、
親の都合を押し付けてない?」って。
結局、一人の人として接することが大事なんだと思います。
子どもだから、ではなく。人として。
そして、これはそのまま会社にもつながります。

会社も同じ。結局は「相手にどう動いてもらうか」

経営やビジネスって、突き詰めるとここです。
経営者も管理職もスタッフも、
立場が違うだけで本質は同じ。
「相手にどう動いてもらうか」を考える仕事です。
そして実は、新人でも同じです。
顧客がいるなら、もう始まっています。
顧客に「どう行動してもらうか」。
提案を聞いてもらう、資料を揃えてもらう、意思決定してもらう。
ここができないと、成果は出ない。
人を動かせないと、結局は大きな成果にはつながらない
これは綺麗事じゃなく、構造です。

押し付けると動かない。成果も上がらない

会社は大人の世界です。
でも、大人だからといって、
会社の都合を押し付けたら、思うように動いてくれません。
表面上は従っているように見えても、再現性がない。
指示がないと止まる。責任感が育たない。
そして、期待した成果に届かない。

家庭で「言うことを聞かせる」のが難しいのと同じで、
会社でも「言えば動く」は幻想です。

「自分が動けば早い」が、組織の成長を止める

困ったとき、結局トップが動いた方が早い。
修正もできる。
品質も担保できる。
売上も作れる。

でも、それを繰り返すとどうなるか。
組織は、強くなりません。
むしろ弱くなります。
「結局あの人がやる」になって、判断も責任も育たない。
そして、トップがいないと回らない構造が固定化します。
だから、組織を強くするには、避けて通れない壁があります。
それが、「自分が動かない」という選択です。
これ、めちゃくちゃ怖いです。
うちの例でいうと、顧客とのやり取りはチャットワークですが、
原則として担当者を必ず通すようにしています。
面談に同席していると、
僕がその場で顧客にアドバイスしたくなる瞬間がある。
でも、そこで僕が前に出ると、
担当者の成長機会も、顧客との関係性も、全部僕に寄ってしまう。
だから、グッと我慢します。
任せるために、余白を作るということです。
ここを乗り越えないと、組織としての強さは得られない。
僕はそう思っています。

じゃあ、どうするのか

「押し付けないで動いてもらう」って、結局は設計です。
ポイントはこの3つです。

1) 前提を揃える(判断基準の共有)

理念やカルチャーは綺麗事じゃなく、
迷ったときの共通言語です。
ここが揃うと、細かい指示が減ります。

2) 環境で伝える(制度=メッセージ)

フレックスや在宅OK、オンライン中心。
制度は福利厚生というより、カルチャーの看板です。

3) 採用で8割決まる(スキルの前にスタンス)

「同じ考えの人」より、同じ方向に進める人
ここが合うと、任せたときに強いです。

みんなのベクトルが揃うと、組織は強くなる

自分が頑張る。自分が動く。
それは簡単ですし、短期では成果も出ます。
でも、そこに居続けると、ずっと一人馬力です。
組織が大きくなればなるほど、その限界が顕著になる。
だから、僕は今も悪戦苦闘しながら、
「どうすれば相手が動きたくなるか」を考え続けています。
家庭でも、会社でも。
相手を一人の人として尊重しながら、前提と環境を整える。
そうすると、少しずつでも、
みんなのベクトルが同じ方向を向いてくれる。
その状態になったとき、ようやく組織は強くなる。
僕はそう信じています。

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