
こんにちは、しんこう会計事務所の新美です。
最近、ふと周りを見渡して「みんなすごいな…」
と圧倒されることがありました。
組織にいると、他人の能力がやたら凄く見える瞬間があります。
税務が強い人、財務が強い人、ITに強い人。
会計事務所って特にそうです。
すると、こういう気持ちが出てきます。
「あの人はできるのに、僕にはできない」
逆に、「僕にはできるのに、なんであの人はできないの?」
この“比較”は、放置すると静かに組織を弱くします。
今日はその話です。
比較が増えると、組織から多様性が消える
自信をなくすパターンは、上を見て凹むか、
下を見て苛立つかのどちらかに寄りがちです。
上を見て凹むのは分かりやすいですよね。
「あの人みたいにできない自分はダメだ」と感じて、
気持ちが小さくなる。
厄介なのは、下を見たときです。
「なんでこれくらいできないの?」が増えると、
自分の“当たり前”を他人に押し付け始めます。
押し付けられた側は萎縮します。
言い返せない。
相談もしにくい。
そうすると、組織の中で「正しそうに見える動き」
しか選べなくなっていく。
結果として起きるのは、多様性の消失です。
違う得意を持つ人が、力を出しにくくなる。
これが組織にとって一番もったいない。
会計事務所は「強い専門=偉い」になりやすい
会計事務所って、専門の差が見えやすいです。
判断が速い、提案が鋭い、仕組み化できる。
そういう“強さ”は目立つし、かっこいい。
でも、ここで一度線を引きたい。
専門スキルの高さは「高さ」であって、「偉さ」ではない。
専門が強い人は必要です。
間違いない。
ただ、それ“だけ”が価値だという空気になると、組織は弱くなります。
強い人だけで組織は回らない
野球で例えれば、4番バッターばかりのチームは、
強そうに見えても勝ち切れないことがある。
つなぐ人、守る人、整える人がいないと、点が入る前に崩れます。
これを会計事務所に置き換えると、
派手さはなくても「次へつなぐ力」があります。
ミスのない仕訳や資料整理は、次の判断をラクにする。
クライアントの違和感に気づく力は、炎上を未然に防ぐ。
段取りや期限管理は、全員が安心して動ける土台になる。
こういう力があるから、専門が尖った人がフルスイングできる。
逆に言えば、土台がない組織は、いくら“強い人”がいても安定しません。
「見えにくい強み」は、チームのエンジンになる
丁寧さ、気配り、相手の話を聞く力、空気を荒らさない力。
こういうものは、評価が難しいぶん、本人も自信を持ちにくい。
でも僕は、これを「見えにくい強み」と呼びたいです。
そしてこれは、ただの性格の良さじゃない。
立派な能力です。
誰かが小さなバグを潰してくれているから、全体が加速できる。
誰かが場を整えてくれているから、他の人は安心して挑戦できる。
組織って、そういう相互依存でできています。
コミュ力の“当たり前”は、当たり前じゃない
もう少し身近な話でいえば、コミュニケーションも同じです。
コミュニケーションが得意な人からすると、
挨拶する、相手の話をしっかり聞く、意図を拾う。
「できて当然」に見えるかもしれません。
でも苦手な人にとっては、それが難しい。
本人なりに頑張っていても、うまくいかない日もある。
逆も同じで、数字や税務判断が得意な人の“当たり前”は、
他の人にとって当たり前じゃない。
だから、比較が出てきたときほど、一回立ち止まりたい。
「僕ができないことを、相手は普通にできてる」
「相手ができないことを、僕は普通にできてる」
ここが見えると、チームは一気に強くなります。
明日、凹みそうになったら
もし明日、隣の席の「すごい人」を見て凹みそうになったら、
こう考えてみてください。
「じゃあ自分は何をやる?」って。
僕は組織のみんなを尊敬してます。
その上で、周りのすごさに圧倒されるんじゃなくて、
見て学びながら「自分はこのチームのどのピースを埋める?」
を自分で見つけられる組織が、いちばん強いと思ってます。
あなたが当たり前にやっている丁寧さや気配りが、
実はチームを前に進める最高のアシストになっている。
比較はゼロにならないからこそ、
比較を“優劣”じゃなく“役割”に変換できるチームでいたいですね。
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