強い組織の共通点は、「正解を選ぶ力」より「選んだものを正解にする力」

こんにちは、しんこう会計事務所の新美です。

今日は、組織と教育の話をします。
最初に結論だけ置きます。
経営に必要なのは「正解を選ぶ力」じゃない。
「選んだものを正解にしていく力」です。
これは「うちはもうできてます」って話じゃありません。
むしろ僕自身が、迷ったときに何度もこれを思い出してる、
という話です。

正解の消費期限が短すぎる

今の時代、正解の入れ替わりが早いです。
市場も、採用も、ツールも、ルールも、すぐ変わる。
だから「もっと調べてから」「もう少し固めてから」
とやっているうちに、
前提が変わってしまうことが普通にあります。
逆説っぽいけど、現場で起きてるのはこれです。
正解を探そうとするほど、遅れて不正解になる。」
そして組織にとって一番きついのは、ここで止まること。
動かない限り、情報が増えない。
情報が増えないから、さらに迷う。
この循環が、組織を弱くします。

正解探し文化が強い組織で起きる副作用

これは誰かを責めたい話じゃないです。
性格の問題じゃなくて、設計の問題として起きます。

評論家が増える

自分では決めない。
決まった後に「それは違うと思います」が増える。
会議は回ってるように見えるのに、前に進まない。
決めた人だけが消耗する。
これ、どの組織でも起きがちです。

悪いニュースが上がらなくなる

減点や不正解が怖いと、報告は遅れます。
「もう少し様子見てから…」
「確定してから言おう…」
でも経営って、早く気づけば小さく直せるんですよね。
遅れた瞬間に、問題は“育つ”
ここが一番怖い。

見えないコストが積み上がる(会計の視点で言うと)

ここは会計事務所らしく、はっきり言います。
PL(損益計算書)には『意思決定の遅れ』という勘定科目はありません。
でも、意思決定を1週間先延ばしにするコストは、確実に利益を削ります。

残業が増える
採用が長引く(紹介料も広告費も増える)
修正が遅れてやり直しが増える
提案のタイミングを逃して受注が落ちる

そして、数字に出にくいけどいちばん効くのが
「どうせ決まらないよね」という、組織の諦めです。
これが溜まると、現場は静かに弱くなります。

「選んだものを正解にする」文化は、設計で作れる

じゃあどうするか。
根性論ではなく、仕組みで作ります。
僕が意識してるのは、3つだけです。

1) 小さく試す(仮運用)

最初から完成形を作らない。
まず「仮で回す」。
この時に大事なのは「正しさ」より「戻れること」です。
戻れるなら、決める怖さが減ります。
結果、初動が速くなります。

2) 短く回す(週次)

文化は、月次じゃなく週次で作られます。
週1で10分でもいい。
「今週どこが詰まった?」
「来週なにを変える?」
これだけ。
大きな改革より、小さな修正が増える組織のほうが強いです。

3) 失敗OKじゃなく、ナレッジ化必須

ここは言い切ります。
「失敗してもいいよ」だけだと、組織は強くならない。
大事なのはこっちです。
学習が残らない失敗は、損失
学習が残る失敗は、投資
つまり、ナレッジ化が必須。

ナレッジ化のハードルは、もっと下げていい

立派な報告書はいりません。
議事録もいりません。
チャットに3行で十分です。1分でいい。箇条書きでいい
残すのはこの3つだけ。

  • 何をやったか(事実)
  • なぜそうなったか(原因)
  • 次は何を変えるか(次の一手)

これが残ると、「間違えた」が「次の一手が明確になる」に変わります。
ここまでいくと、組織は止まりにくくなります。

これは経営者だけの話じゃない

この考え方って、経営者だけが理解してても足りない。
構成員も理解して、現場で使える状態になった時に、
初めて組織の文化になります。

迷ったとき、困ったときの口癖が
正解を教えてください
になっていないでしょうか。
もちろんこの言葉が必要な場合もあります。
でもこの言葉って、悪気はないんですが、
自分の思考と責任を、誰かに預けてしまう言葉でもあります。

一方で、プロっぽい言葉はこっち。
こう試して、ダメならこう変えます
これが言えるチームは強い。
なぜなら、正解を待ってないから。
選んだものを、自分たちで正解に育てていくから。

迷ったら「正解はどっち?」じゃなく、問いを変える

僕もまだまだです。
迷うし、止まりかけるし、正解探しに戻りそうになります。
だから最後に、問いを1つだけ残すようにしています。
もし今「どっちが正解か」で止まっているなら、
一度その問いを横に置いてみてください。
どちらを選べば、より速く動けて、より多くの学びを残せるか
その視点で選んだ一歩が、
数ヶ月後の「正解」になっていると信じています。

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