「月次が3ヶ月遅れ」の社長へ。マネーフォワードを事務処理ではなく経営の武器にする方法

こんにちは、しんこう会計事務所の新美です。

今日はクラウド会計、
とくに「マネーフォワードを経営の武器にする」という話をします。
最初に前提だけお話しさせてください。
クラウド会計はマネーフォワードだけではありません。
マネーフォワード以外にも freee や弥生など、
素晴らしいソフトがたくさんあります。
銀行連携、仕訳、請求、レポートなど、
機能面で「できること」は大きく変わりません。

じゃあ何が違うのかというと、結局は「好み」の要素も大きいです。
画面の見やすさ、設定のしやすさ、
使う人の相性でけっこう変わります。

うちはマネーフォワードを100%で使っています

その上で、うちの事務所はあえて、
マネーフォワードを100%で使っています
ほぼ「専門」、みたいな扱いです。
一般的な税理士事務所って、複数のソフトを幅広く
対応していることが多いですよね。
もちろんそれはそれで良い面もあります。
ただ僕らは、あえてマネーフォワードに絞りました。
理由はシンプル。
お客様への提供価値が段違いになるからです
あれこれ手広くやるよりも、一つの武器を磨き抜いたほうが、

  • 操作や設定のノウハウが深まる
  • 例外パターンへの対応が速くなる
  • お客様への案内がテンプレ化できる
  • スタッフ教育も標準化できる

結果として、
「処理が速い」
「ミスが減る」
「月次が早く出る」
ことにつながります。
ここは税理士側の都合に見えるかもしれませんが、
実はそのまま、顧客の経営スピードに返ってきます。

クラウド会計って、何がそんなに違うの?

一言でいうと、会計データが「会社のPCの中」ではなく
クラウド上」 にあります。
だから、

  • どこからでも見られる(社長も、経理も、税理士も)
  • 同じ画面を同時に見られる
  • バックアップの心配がほぼない
  • 法改正などのアップデートも自動

こういう“当たり前の便利さ”が、積み重なるほど効いてきます。
紙・Excel・メール添付の時代って、
資料のバトンタッチ」に時間がかかっていました。
社長が通帳コピーを取って、郵送やPDFで送って、
会計事務所が入力して、間違いがあったら電話して……。
この「数字が揃うまで時間がかかる構造こそが、
経営のスピードを落としていたボトルネックです。
クラウド会計は、そこを土台から変えられるんです。

マネーフォワードを「経営の仕組み」にする本質3つ

マネーフォワードは、入れた瞬間に経営が良くなる
魔法の道具ではありません。
経営の仕組み”として運用した会社だけが強くなります。

①スピード経営(早く締める会社が強い)
月次の数字が「3ヶ月遅れ」って、実はまだ普通によくあります。
でもそれって、
3ヶ月前の地図を見て運転してるのと同じです。
3ヶ月前の地図を見ていたら、
目の前の落とし穴には気づけません。
クラウド会計なら、銀行やカードの明細が
向こうから勝手に」入ってきます。
データ連携とルール化が進むと、
直近の数字まで“早く出す”体制が作れます。
数字が早く出ると、

  • 固定費が増えてた、に早く気づける
  • 広告費の効果が出てない、を早く修正できる
  • 入金や支払いの違和感(資金繰り)に早く気づける

経営って、早く気づけた時点で勝ちなんです。
逆に、気づくのが遅れるだけで致命傷になりかねません。

②会計の属人化を潰して、止まらない組織にする
「経理のあの人しか分からない」
これ、成長するほどリスクになります。
その人が辞めた瞬間、会社の数字が止まるからです。
マネーフォワードで「この支払先は、この勘定科目」
というルールを登録していけば、作業が標準化されます。
誰がやっても同じ結果になるので、

  • 担当が変わっても回る
  • 外注もしやすくなる
  • 税理士との分業もしやすくなる

つまり、誰が欠けても会計が止まらない組織になります。
これは、会社を強くするための重要なリスクヘッジです。

③社長が“報告待ち”をやめて、数字に触れる
社長が数字を見ない会社、意外と多いです。
「決算の時だけ見る」みたいな会社です。
でもクラウド会計なら、社長がネット環境さえあれば、
いつでも、どこからでも見られます。
ポイントは、最初から難しい分析をしないこと。
社長が見る数字は、まずこれで十分です。

  • 売上が先月と比べてどうか
  • 銀行残高が増えたか減ったか

これを見る習慣がつくだけでも、
報告待ち経営”から抜けられます。
「あれ、なんか残高の減りが早いな?」
という社長の直感こそが、一番のセンサーになるからです。

明日からできる運用ステップ

最後に、現場で回すためのやることをシンプルに。

  • まずは銀行・カード連携(手入力より、まずは確実に連携)
  • よくある取引から自動仕訳ルールを10個作る
  • 月次の締め日を決める(「毎月◯日までに締める」を固定)
  • 社長が見る数字を2つに絞る(売上/残高)

やることは難しくないです。
難しいのは「入れること」じゃなくて、
仕組みとして定着させること」。

おわりに

クラウド会計は、会計をラクにする道具でもあります。
でも本当は、
経営のスピードを上げるインフラです。
マネーフォワードに限らず、クラウド会計の選択肢は色々あります。
次は「どのソフトが合うか?」みたいな話も、
好みの論点も含めて整理して書こうと思います。

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