税理士が「AIに仕事を奪われる」と確信した日。でも、それは悪い意味じゃなかった。


こんにちは、しんこう会計事務所の新美です。

先日、
全国から「AIを本気で業務に取り入れたい税理士」
が集まる研修に参加してきました。

普段からAIを毎日触っているつもりでしたが、
正直「まだまだ使い切れていない」
と痛感しました。
そして今回の学びは、税理士業界に限らず、
どの業界にもそのまま当てはまる
働き方の転換点” だと感じました。
今日は、研修で得た「AIのリアルな現在地」と、
これからの働き方についてシェアします。

生成AIには“得意分野”がある時代に入った

これまでは「とりあえずChatGPT」でしたが、
今はもう「ひとまとめにAI」
と呼べない時代になってきました。
それぞれ明確に特徴と役割が分かれています。

    • ChatGPT 文章生成・企画・説明がとにかくうまい。メール文、ブログ、資料のドラフト作成には最速です。
    • Gemini 長文理解や分析力が高く、Googleツールとの連携が抜群。最近のアップデートで一段レベルが上がった印象を受けます。
    • Claude 大量テキストを“自然に読み解く力”が強い。難しい文章や法律系のドキュメント作成が得意です。
    • Perplexity 検索に最強。根拠URLとセットで回答を返すので、調査系の業務では圧倒的に便利です。

「どれが一番強いか」ではなく、
“何をしたいのか”によって最適なAIを選ぶ時代
に入っています。

NotebookLMは別格。「知識」を扱うために生まれたAI

今回いちばん強烈だったのは
NotebookLMでした。
これは簡単に言うと、
「本・資料・音声・動画などの“知識
を丸ごと読み込み、その中だけで考えるAI」です。

他のAIと違い、
外部の不確かな情報や推測を混ぜず、
読み込んだ情報だけを根拠に判断するのが
最大の特徴です。
たとえば、以下のようなデータを読み込ませます。

  • 国税庁の年末調整や確定申告の手引きなど
  • 好きな著者の本
  • 金融機関の資料
  • 社内マニュアル
  • 顧問先との面談音声
  • 気になる税理士YouTuberの動画URL

こういったものを入れ込むだけで、
NotebookLMは「その情報の専門家」
として振る舞います。

本を複数入れれば著者本人のような
思考で返してくれますし、
動画は内容把握から
要約・論点抽出まで全てやってくれます。
音声データは議事録化し、
要点、課題、次回提案候補まで
抽出してくれます。

さらに顧問先ごとにノートを作れば、
その会社専用の“デジタル頭脳”
を作ることができる。
これは税理士だけでなく、
すべての業界にとって革命的なツールです。

「属人化」の壁をNotebookLMが壊す

税務顧問は属人化しやすい仕事ですが、
それは税理士だけではありません。

  • 営業成績が人でバラバラ
  • マニュアルがあっても定着しない
  • 判断基準が現場で違う
  • ナレッジが共有されない
  • 退職とともに経験が消える

どの業界も同じ課題を抱えています。
しかし、NotebookLMを使えば、

  • 知識の一元化
  • 音声からの議事録と提案抽出
  • 資料からの要点の自動生成
  • 顧客ごとの思考の蓄積

こうした“属人化ポイント”が一気に整理されます。
AIに「社内の知恵」を
継承させることができるのです。

AIで何でもできるからこそ、「何をするか」が問われる

ここが今回もっとも大切だと感じた部分です。
ChatGPT・Gemini・Claude・NotebookLM…
どれも強力で、
正直“何でもできる
と言っても過言ではありません。
でも、どれだけ性能が上がっても
何のために使うのか」が曖昧だと成果は出ません。

  • 業務を自動化したいのか
  • 資料理解を高速化したいのか
  • 顧問先の理解を深めたいのか
  • 提案力を上げたいのか
  • 属人化をなくしたいのか

目的が違えば、使うべきAIも変わるし、
AIに投げる質問(プロンプト)も変わります。
最後にAIを使うのは人間です。
ここにAI時代の人間の価値があると感じました。

AIに仕事は奪われない。でも「AIを使う人」には奪われる

これは本当にそう思います。
仕事を奪うのはAIではなく、
AIを使いこなす側の人間です。
税理士でも、飲食でも、製造でも、
福祉でも、教育でも。
どの業界でも、AIを扱える人が
新しい標準”になり、
扱えない人との差はどんどん開いていくでしょう。

だから僕らが考えるべきは
「AIが仕事を奪うか」ではなく、
AIを味方につけて、自分が何を実現したいか
です。
ここを決めた瞬間に、AIは最強の相棒になります。
AIはやりたいことを実現するための”手段“です。
AI時代は、怖がるものではなく、
使いこなす側に回れば、
むしろ仕事の幅も価値も大きく広がっていきます。

自分が何をしたいか分からなければ、
AIと相談してみてください。
未来は、
間違いなくその方向に進んでいると感じました。

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