現代に求められる税理士像―「過去をまとめる仕事」からの脱却


こんにちは、しんこう会計事務所の新美です。
前回は、税理士法に定められた
3つの独占業務について少し固めに書きました。

今回はその続きとして、
現代に求められる税理士像 について
お話ししたいと思います。

税理士という仕事が、
今まさに、どう変わっているのかを考える
きっかけになればうれしいです。

税理士の仕事は「過去をまとめる」だけ?

従来の税理士は、記帳・申告書の作成・提出
といった 税理士法に規定された業務
正確に行うことが求められてきました。

もちろん、これは税理士の根幹です。
しかし今は、クラウド会計やAIの進化によって
これらの手続き業務は誰でもできる時代に
近づきつつありますし、差がつきにくい業務にもなってきています。

つまり、「過去をまとめる仕事」は
どんどん コモディティ化 しています。
だからこそ、そこに時間やコストをかけすぎない。
それが、
現代の税理士にとっての第一歩だと思っています。

「当たり前の業務」は、効率的にやる

顧問税理士という立場なら、記帳や申告書の作成・提出は やって当たり前の業 です。

だからこそ、そこは効率的に、
コストをかけずに行うことが重要です。
僕の事務所では、
マネーフォワードなどのツールを統一し、
オンライン中心の仕組みにしています。

それにより、業務の時間を付加価値のある仕事
に振り向けられるようになりました。

根本に立ち返る:「顧客は何を求めているか」

ここで一度、原点に立ち返って考えました。
お客様は本当に、「申告を代わりにしてくれる人」を求めているのか?

答えは、NO です。
経営者が本当に求めているのは、
経営を数字で理解し、意思決定できる力 です。

そのために、
僕たちはどんな価値を提供できるのか。
この問いから、
自社の“解”を探すプロセスが始まりました。

解は一つではない

外部と内部を知り、自社の「解」を出す。
事務所が目指す形は、人それぞれです。
“正解” があるわけではありません。

だからこそ、まずは
外部(市場・顧客)と内部(自社の強み・体制)を
しっかり見つめることが大切です。

そのために、
SWOTや3Cなどを活用して自社を分析しました。
そして見えてきたのは――

業務の脱属人化は無理!
高付加価値提案も無理!

という、少し現実的な結論でした。

“無理”の中にあった、うちの「解」

では、どうするか。
しんこう会計事務所の出した「解」はこうです。

業務の脱属人化は難しい。
だからこそ、ツールを統一し、
オンラインでの業務効率化 を徹底する。

高付加価値の提案は難しい。
だからこそ、中付加価値の提案 を磨く。
たとえば、社外CFOとして経営者に 気づき を与えること。
この気づきが、経営を前に進めるきっかけになる。

それが、しんこう会計事務所の型でした。

AIをどう活かすかが、次の差になる

AIの進化は、脅威ではなくチャンスです。
作業を自動化するだけでなく、
分析や提案、経営会議の資料づくりなど、
税理士の思考を補助する存在 として
どんどん使えるようになっています。

AIに仕事を奪われるのではなく、
AIを使いこなす税理士が生き残る。
そう実感しています。

最後に:中小企業の未来を支える存在として

これからの税理士に求められるのは、
“税務の専門家”ではなく、
経営の伴走者としての専門性 です。

法律に守られた独占業務を土台に、
自社の強みを活かして、
どんな価値を発揮できるのかを考える。

それこそが、
中小企業の未来を支える税理士の姿 だと思います。

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